怒りに対して
怒りを感じたとき、その怒りに囚われてしまうのと冷静にその怒りが過ぎ去るのを待つのとでは人生が全く異なったものになる。
怒りを身にまとい、社会や人、物に対して怒りをぶつける。怒りを感じた自分を正当化し相手を傷つけるのは果たして正義といえるのか。
正義の裏返しは悪ではなく、また別の正義だと思う。常に自分だけが正しいとは限らない。
どんな人でも怒りを避けられない
もし自分のパートナーや家族に被害を与えた人がいたらその人に怒りを感じないことはないだろう。
怒りから相手を復讐する。もしそれが相手を殺すことなら、長く時間をかけて復讐を計画するのなら、長期にわたり怒りの中に閉じ込められてしまう。
セネカ曰く、感情を程よい程度に保てる人はいない。だからこそ怒りに身を任せてはいけない。
拙速でよい場面もあるが冷静になるまで待つべきだ、とある。
私は怒りからではなく、正義感から復讐をする、使命感から復讐をするのが間違っているとは思わない。
むしろ冷静になって、自分自身の心としっかり向き合って行動すること、それこそが怒りに対する処世術だと思う。