「できないこと」を諦めて次へ。60点でよい。
”レビー小体病の幻視や幻聴などの幻覚に対して抗精神病薬を使うと悪化する可能性があると言われているから薬が使えない。だからといって「できることはない」というのはあまりにも不親切です。”
レビー小体型認知症とは何か ――患者と医師が語りつくしてわかったこと (ちくま新書)
良い本だった。長寿を求めて認知症だけを回避するのは現状ではできない。
幻視で困るのは周囲から偏見を持たれること。
ACCCAについても。
”公民館でサークル活動しているときに幻視が現れてあれは誰って周りに聞いたら変な顔をされた。しまった幻視の方だった”と。
朝起きたら落ち武者に囲まれている。札束でベッドが埋め尽くされている。部屋に水が流れているなどは健常者にはイメージできない。
認知症体験VR 他人ごとを一人称で経験する。いつか自分も家族も。
論文で知ったことから外れると否定する。リアルな実体験は論文に勝るとも劣らない。
知っているとはどういう状態なのだろうか。
未来を予測できる。起こる可能性が高いとわかる。自然科学で証明されている。
先人の方々の努力である。それとあわせて自分の身に起きたことを認識する必要がある。
自分の仕事の大半は社員からの相談対応である。自由にやらせてもらっている反面、責任もあると感じている。難解な内容もあるが、些細なことも多い。
そういうことを続けていると気づく。
相手が「できないことを辞めて、人に頼っている」のではと。
年配の方であればIT関係が多く、経験の少ない方であれば法律関係や内部統制上に関することが多い。