時間の道は引き返すことも、もう一度通り直すこともできない
ある僧侶の方の本を読んでいて考えてしまった。
覆水盆に帰らず
いっときの感情の衝動で、取り返しのつかないことをしてしまったことは誰にでもあると思う。
なぜそんなことを言ってしまったのかと反省はするものの、関係の修復ができず時間が解決するしかない状況が続くと不安になってしまう。
人は自分が実践していること、大切に心がけていることを相手にも求めてしまうそうです。
恋人に対しては特に。相手の欠点というよりも、自分がきちんとやっていることを相手がしていないと指摘をしてしまう。
相手に変わってほしいと期待し続け、その期待が裏切られると反対の思いを持ってしまう。
いわゆる思考の停止状態なのである。
今きた道を戻って、自分が間違っていたと相手に伝えたとしても関係を修復できるとは限らない。
自分が歩んできた道は戻ることはできても既に通った同じ道なのだ。
時間の道は引き返すことも、もう一度通り直すこともできないのである。
人は変わるし、昨日の自分も今日の自分も同じではない。それは相手も同じ。
自分が一番だと自惚れず、今日を大切に生きることを心がける。
愛し愛される関係を築きたい。