今日が最後の日だと思って頑張りなさい
死ぬ間際の人々が書いた言葉を集めた本の中によくあるのが、今日が最後の日だと思って頑張りなさいという言葉。自分を叱咤激励する時に、自分を奮い立たせる時にもうこれが終わったら死んでもよいと言うニュアンスの言葉を使う。
本当に死ぬわけでなく、死ぬ気で頑張れと言うもの。根性論ではあるが物事に集中してエクスキューションする。
しかし何か違和感がある。最初はそう思っているのだが、段々集中が途切れてくる。スマホの通知やネットの新しい情報。先がワクワクするような情報があり、明日があるから今日はこのくらいでよいかと切り上げる。
自分の中では今日が最後の日だと思って頑張りなさいとがしっくりこなかった。
寝る前に朝に戻ってもう一度今日を繰り返したいのか考える
今日が最後の日だと思って頑張ると思うのに代わって私はこう考えたい。
過去の苦しい時に戻りたいのか。炎天下の中必死に取り組んでいた時に戻りたいのか。志望の大学に行くために日夜机で勉強したときに戻りたいのか。
私は戻りたいとは思わない。それらの日々が今の自分を形成していて、あの日々無くして今日の自分はいないからだ。
過去に戻りたくないと言うのはそれなりにその瞬間瞬間に精一杯やっていたからだと思う。
今でも苦しい思いはするし、挫けたり、悩んだりもする。
今日失敗して、失敗する前に戻りたいと思うのか。そう思わないのか。どっちなのか。
きっと「戻りたくない」と寝る前に内省できたら、それは自分が精一杯やった証なのでしょう。