醒めるとは
依存症者にとって、醒めるとは、欲していたことができた時と考える。
買い物依存者であれば、使いもしないものを買っただけで満足する。性依存者であれば行為に至るプロセス・過程に満足してしまう。
ドーパミンが生み出す未来への期待、報酬によりもっと行為に依存してしまう。
この状態では中々抜け出すのが難しく、依存していることに醒める必要がある。
醒めるとは、依存症に悩み、このままではまずいと焦り、罪悪感を感じながら過ごしているうちに、底打ちという体験を通じて感じた。
何故気付いたのか
私の場合は、依存症に関する本を読んで共感したことが多く、その中で登場する依存症者の特徴と自分の行動が一致したためである。
学術的な観点でまずいと言われる行動を自分がしていたため、まずい行動を脱する行動をしてみようと考えた。
私はプロセス依存者であり、その依存により借金を抱えている。
とにかく依存しているものをやめてみて、自分の中で生まれる変化を日々メモしていくことにした。
それにより借金を0にするのが目標である。
考えることが面倒くさくなっていた。
茫洋として思考するとなぜか不安な気持ちになる。アウトプットができない。
それがポルノを見続けていた時の自分である。読書や人との対話を通じて思考を深めていくのだが、どうもキレやすかった。
継続して何かができない。
ポルノ脳という本の一説にこう記されていた。
ポルノをやめるメリットは、問題先送り能力の向上にある。
本当にそう思う。いつかやろうと思っていたことをそのままにし、それを引きづり今でも所有し続けている。
その目標や夢はすでにかなえられないのに、捨てきれないままでいた。