怒りの沸点を相手によって変えるひと 俺は聞いていない
怒りの沸点を相手によって変える人、こういう人に出くわすと非常に疲れる。
怒っても相手が離れないと思っているからだろうか、心を許しているからだろうか、ビジネス上に自分が絶対優位にいるからだろうか、自分がいなくなると相手は困ると思っているからだろうか、権力を行使できるからだろうか、手を上げても黙ったり、強い言葉で非難しても何も言い返してこないからだろうか、単純に怒りをコントロールできないからだろうか。
私の経験上、このような人の口癖は「俺は聞いていない」。相手から距離を置かれているのに気がついているのだろうか。
プロジェクトが失敗したのは、俺が聞いていないから。
業績が落ちたのは、俺が聞いていないから。
赤字になったのは、俺が聞いていないから。
社員が辞めるのは、俺が聞いていないから。
会社の評価が下がったのは、俺が聞いていないから。
炎上したのは、俺が聞いていないから。
負けたのは、俺が聞いていないから。
賞を逃したのは、俺が聞いていないから。
試験に失敗したのは、俺が聞いていないから。
顧客が減ったのは、俺が聞いていないから。
俺が聞いていたら、解決した。
自分で責任を負いたくなのか、後付けの正当化に聞こえる。俺に言ってくれれば問題は起きなかったのにと。
俺の心はわからないけど、責任を俺が負わないのであれば、俺の考えは、俺に言ってもわからないけど、俺のことを放っておかないでくれ、俺に寂しい気持ちはさせないでくれってことなのか。
弱い人には強く、強い人には弱い。
本当にそれでよいのだろうか。なぜこのような人間ばかり偉くなるのだろうか。
俺が聞いていないとは言わず、なぜそうなったのか部下を詰問せず、一緒に解決策を探してほしい、反省してやり方を変えるよう指示をしてほしいと心から思う。
自分はそうはなりたくない。